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鏡開き

今日はお供えしていた鏡餅を下して無病息災を願って食べる「鏡開き」です(我が家は今年は鏡餅無しですが・・・)。鏡開きは武家から始まった行事で、鏡餅に刃物を使うことは切腹を連想させるため、手や木槌などで割ることに。しかし「割る」という表現も縁起が悪いので、末広がりを意味する「開く」を使って「鏡開き」と呼ぶようになったそうです。鏡餅を食べることで年神様の力を授けてもらい、新年の無病息災を願うものですので、残さずきれいに食べてこそ意味があるもの。お雑煮は、本来は、年神様にお供えした鏡餅をいただくための料理で、その種類は地方によって様々です。ちなみに、我が家は鳥取地方の小豆雑煮(丸餅と小豆)同様に汁気のある「ぜんざい」で食べました(小豆の赤色が邪気を払うものとして)。今は正月といっても餅つきをする(その様子ですら見かけなくなってしまいました)こともなく、パックのお餅を買って食べたほうが手間がかからず手っ取り早いのは、鏡餅もしかりです。正直なところ、最近は鏡餅を飾る順番すらわからなくなり、パックの箱の説明書と写真を見比べながら、ようやく正月準備をしているのが実態です。便利さにかまけて、正月行事をおろそかにしてきたツケが回ってきた感じがします。

《参考》鏡餅の飾り方(一例として)

白木台の上に和紙を敷きます。和紙は上(かみ)に通じ、ひいては神の結界(一定の場所を決めて聖なる目的のために利用する)を表すもの。その上に裏白(うらじろ)という長命を象徴する葉を裏返しにして敷きます。お餅と裏白の間には、子孫繁栄の意味を持つゆずり葉を挟むように添えます。お餅の上には「よろこぶ」の昆布を垂らし、一家が代々長く続くようにという願いを込めた橙(だいだい)=みかん可を飾ります。一緒に飾る串柿は1本の串に2・6・2の計10個を指し、いつもニコニコ(2個2個)、仲睦(6つ)まじくの願いが込められています。柿は「嘉来」と書いて、幸せがくるという語呂合わせがあります。同時に長寿の木でもあり、縁起が良いとされています。

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