自然と日本遺産を学びながら諸寄を散策する

諸寄港散策

諸寄港は、枕草子・古今六帖・蜻蛉日記等々
古くからの和歌にも詠まれた名勝地。
江戸時代には北前船の風待ち、潮待ち港として
北前船と共に「人」「物」が行き交い
全国の多くの文化が混流し
地域の人々にも大きな影響を与えた。
為世永神社、龍満寺、廻船問屋宅等が
北前船の風待ち港として栄えた
往時の隆盛を今に伝えている。
荒波を越え、男たちの夢を紡いだ諸寄の歴史を
当主から聞いてみてはいかがだろうか。

諸寄について

坂の多い港町は、山を背に路地の突き当り、海に出る。
港町特有の地形である。そして諸寄はまさにこの言葉通りの地形である。
何の道も真っすぐ行けば浜に出る。
港町は、何か「不思議」で、どこか温かさや柔らかさが感じられる。
全国各地から移り住んで荒波を越えて夢を紡いだ男たちや無事を願った家族が暮らした風待ち、潮待ち港。
諸寄の路地や屋号を探しながら歩いてみてはいかがでしょう。

18スポット簡易説明

1,漁港セリ場	早朝威勢のいいセリも見学できます。土曜日はお休みです。
2,川中町（船宿）地区	ここが北前船停泊地です。また、旧諸寄港でもあります。
3,為世永神社（例祭・玉垣・灯籠）	道盛家玄関脇の彫刻にも注目してみてください。 7月14日15日には幸せを呼ぶ麒麟獅子舞が見れます。
4,廻船問屋中藤田家母屋（非公開）	北前船が運んだ石州瓦の家並みが続いています。
5,山根町（廻船問屋）地区	坂道の先には何があるんでしょうか？
6,北前船係留杭跡	日和山下堤防から見る、諸寄港も絶景。なぜ諸寄港が北前船寄港地になったか謎が解けます。
7,下ノ町（廻船問屋）地区倉庫群	倉庫群が往時の隆盛を忍ばせたと言われています。
8,廻船問屋道盛家母屋（非公開）	諸寄の屋号。北前船関係者か。屋号を見ながらの散策もしてみてください。
9,廻船問屋東藤田家母屋	お茶を飲みながら休憩も可能です。※要連絡 0796-82-1143
10,北前船寄港地	特有の町並みで、迷った際は潮風を頼りに海へ出ましょう。
11,八坂神社社務所	色鮮やかな船絵馬が見学できます。
12,諸寄基幹集落センター資料室	諸寄出身の文化人や画家、歴史の資料が展示されています。
13,八坂神社	諸寄地区の氏神様。杉の巨木が歴史を感じさせます。
14,諸寄郵便局	今では珍しい丸形の赤いポストが現役です。
15,レンガ高架ガード	明治44年山陰線開通当時のレンガ高架ガード。レンガの積み方が特徴的です。
16,諸谷山龍満寺	難破した北前船の乗組員を供養した寺。竜宮形式の山門が珍しいです。
17,諸寄駅	昭和6年に仮駅として開業し、昭和13年に一般駅へ昇格。現在も使われている町民の足です。
18,城山園地展望台	諸寄港が一望でき、日本海に沈む夕日が絶景です。坂道が険しいので車で行かれることをお勧めします。

散策マップ印刷用PDFデータ